私たちが直接株取引をできる時間帯は、平日の朝9時から11時30分まで(前場)と12時30分から15時まで(後場)となっています。(前場は「11時まで」となっていましたが、2011年11月21日より取引時間の延長で「11時30分まで」となりました。)
この時間帯に東京証券取引所などの株式市場が開いていますので、株価が動きます。平日の上記時間以外や土・日・祝日、年末年始などは取引所はお休みですので、取引ができません。

実際に取引ができる時間は上記のとおりですが、株を売買する注文自体は、ネット証券を使えば24時間365日好きな時に出すことができます(証券会社がシステムのメンテナンスをしている時はできませんが…)。
たとえば、【月曜日の19時】に買い注文を出したとします。19時とは、取引所が閉まっている時間です。ですから、その“買い”注文は【翌日(火曜日)の朝9時】に回されます。そこで、誰かが出した“売り”注文とぶつかることにより、買い注文は取り引きが成立することになります。
投資家を細かく見てみよう
株式の取引は大きく分けて「個人投資家、機関投資家、外国人投資家」の三者でおこなわれています。この三者の動向が株価の変動に影響を与えるので、それぞれの特徴を知っておく必要があります。
「個人投資家」というのは、みなさんや私のような一般的な投資家のことを指します。売買単位が小さい為、株価に与える影響が最も少ないです。
「機関投資家」というのは、国内にあるプロの投資機関です。主に銀行などの金融機関や一般企業の投資部、投資信託会社などを指します。売買単位が非常に大きい為、株価に与える影響はかなり大きいです。
「外国人投資家」というのは、その名のとおり外国人の投資家です。外国人投資家は国外の資金を使って日本株を買います。為替差益も関わってくるので、円高になると株が売られる傾向にあります。外国人投資家は、外国の機関投資家という意味も含んでいますので、売買単位が大きく、株価に大きく影響を与えます。それぞれの銘柄にある株主欄に外国投資家の比率が載っています。
このように、私たち個人投資家は影響力が小さく、主な株価変動要因は、機関投資家と外国人投資家の売買です。この二者の売買が最も影響を及ぼしますので、動向には注意する必要があります。ニュースで「機関投資家の売りが…、外国人投資家のオイルマネーが流れ込んで…」など、話題に取り上げられることが多いので、その動きには注目しましょう。
投資のリスク
株のリスクは大きく分けると「値下がりリスク、流動性リスク、倒産リスク」の3つに分けられます。リスクを管理することで知っておく必要があります。
「値下がりリスク」というのは、株価(株の価値)が下がるリスクをいいます。株は時価で取引されますから、上がることも下がることもあります。
「流動性リスク」というのは、株を現金に換金するまでのリスクです。売ることができなければ、株券は現金化されません。あまり取引が活発でない銘柄では注意が必要です。取引が少ない場合には思いがけない安値で売るしかない場合もあります。また、実際に現金になるまでには売ってから4営業日必要です。
「倒産リスク」というのは、会社が倒産してなくなるリスクです。倒産してしまったら、株券は紙くずとなります。絶対に会社が倒産しないということはありませんが、銘柄選びを慎重に行えば、倒産リスクはかなり減らすことができます。
一番身近で特に気をつけなければならないのは、「値下がりリスク」です。株は値下がりしなければ損はしません。値下がりしにくい銘柄を選ぶのは、負けにくいことを意味しますから、結果的に勝ちにつながりやすいのです。