株式投資とは?

おおざっぱに一言で言ってしまえば「会社の一部である」といえます。会社が株券を発行する主な目的は、資金調達ですから、その資金調達の一端をになうということは、実質的に会社のオーナーの一人となると いうことです。2005年に、ライブドアとフジテレビの一件がありましたが、株の力のすごさを実感させられました。当時、ライブドアはニッポン放送の株を 過半数取得したので、ニッポン放送はライブドアのものとなりました。このように株主になることは、その会社の経営まで影響を与えることができます。

しかし私たち一般の個人投資家は、そんなにたくさんのお金を持っていません。ですので、今お話したことはあまり意味がないかもしれません…(笑)。私たちが株を買う目的は、株券を買って株主となり、個人オーナーとしての権利を手に入れることです。

株式の取引は主に各地の証券取引所で行われています。東京、大阪をはじめとして、名古屋、札幌、福岡などがあります。中でも東京にある東京証券取引所(東証)が一番有名です。みなさんも新聞などで、「おかげさまで、わが社は東証一部上場を果たしました!」という見出しを見かけているかもしれません。東証の後につく、一部二部というのは、野球でいうところの一軍、二軍です。二部にいても業績がよいと、一部に格上げされることもあります。

そこで「東証一部」というのは、ひとつのステータスになっています。企業がそこを目指すのは東証一部というだけで企業の認知度、信頼度が大きく上がるからです。わかりやすくたとえると、東大に受験して合格するみたいなものですね(笑)。もちろん、東証だけでなく他の証券取引所でも優秀な企業はたくさんありますが、東証一部は上場するための審査基準が非常に厳しいので、審査に通ることが非常にむずかしいのです。裏を返して考えれば、東証一部に上場していれ ば、優秀でつぶれにくい会社であることが多いともいえますね。

またこれらとは別に、「東証マザーズ」や「東証ジャスダック」のような新興市場があります。ベンチャー企業や中小企業などを中心に構成されています。会社の規模が小さいため、比較的値動きの激しい銘柄が多いので、株に慣れるまではおすすめできません。慣れるまでは東証一部の中から銘柄を選んだほうがよいと思います。

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